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XP-77 (航空機) : ウィキペディア日本語版 | XP-77 (航空機)[えっくすぴー77]
ベルXP-77は、第二次世界大戦中のアメリカ陸軍航空軍の試作戦闘機である。アメリカ合衆国のベル社が開発を行った。 == 概要 == 第二次世界大戦が始まると、航空機用の軽金属材料の不足が懸念されたのと、日本軍戦闘機、特にゼロ戦の運動性がアメリカ軍機のそれを上回っていたことが、アメリカ軍に木製の小型軽量の戦闘機の開発を計画させた。開発計画は1941年10月に開始された。ベル社では、木製構造金属外板張り〔第二次大戦米陸軍機全集 航空ファンイラストレイテッドNo.74 文林堂 1994年 P152〕の3車輪式の小型機を軍に対して提案した。この機体は、層流翼を有し〔、ターボ過給器付エンジンXV-770-9〔を装備して、最大時速は660km/hという触れ込みだった。陸軍航空軍ではテスト用に1942年に25機の発注を行った。しかし、エンジンの開発が進まないため過給器無しのXV-770-7エンジン〔Fact Sheets > Bell XP-77 〕を装備〔することになり、発注も6機に減らされた。さらに製造が遅れたため、1942年8月には試作機2機の発注となった〔。 試作1号機は1944年4月に初飛行した。しかし、機体重量過多でエンジンの出力不足のため、速度は高度1200mで531km/hがやっとの状態であった。加えて視界不良やエンジンの振動問題、飛行時の安定性不良などから、テスト時の評判は芳しくなかった。この時点では、他機種の生産が順調なこと、軽金属材料の不足が発生しなかったことより、この木製戦闘機の必要性は無くなっており、陸軍航空軍の本機に対する興味は薄れていた。そして、試作2号機が同年10月2日に墜落事故〔を起こすとそのまま契約も1944年12月にキャンセルされ、生産はこの2機の試作のみに終わった。
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